溜め込み癖(壊れたもの編)

はじめに

 家族が原因で『家をきれいにしたくてもきれいにできない』という悩みが多い。また、それがきっかけで喧嘩をしたり、ストレスが溜まったりという人も多い。今回で2回目の「溜め込み癖」はそんな悩みを解消する為のアドバイスのコーナーです。もちろん人それぞれなので、『これで解消するかもしれないし、しないかもしれない。』今回は「壊れた物を溜め込む」事に焦点をあてています。

話の進めかたとしては、
・なぜ溜め込むか?の心理的要因
・どのようにすれば事態は解決するか

のように構成してあります。

なぜ溜め込むか?例とその分析

 壊れた物を溜め込む行動自体、理解できない人が多い事でしょう。でもまず何故溜め込むのか?を分析しなくては具体的な解決方法は導き出せないもの。そこで図1を作りました。壊れた物を溜め込む行動を大きくわけると・・・

1実際に過去に使っていて何となく捨てていない
2壊れた物をひろってきた
と2つのパターンがあるのではないかと考えました。このうちの1のパターン「実際に過去に使っていて何となく捨てていない」に関しては後ほど考えていくとして、ここではまず2のパターンから・・・

そもそも何故壊れた物をひろってきたのでしょうか?
想像力豊かに考えればいろいろありますが、整理すると図1のように
・壊れているが直せると思ってひろってきた。
・壊れている事に気付かずひろってきた。
・なんらかの価値を見出してひろってきた。
以上のような可能性が考えられるのではないでしょうか。

このうち、ABに関しては状況により更に3つに分かれます。
つまり図2のように
直せた。直せなかった。忙しいなどで直す事ができなかった。の3つです。

このうち直せたパターンは壊れた物ではないわけですから、この「壊れた物を置いている」という問題には当てはまらないと思われますが、図でもしめしたように、直せたにも関わらず、使用していないケースは不要品を保管している訳ですから家族から「不要品を置いている」と文句がでてもおかしくないでしょう。

つぎに直せなかったで置いているケースは、
・捨てるのがめんどくさくなった。
・部品取り目的。
・または何となく置いてある。
と考えられます。この中で「部品取り目的」というのがありますが、これは「置いておく。」理由としては一応納得のいく物です。残りの2つに関しては何らかの目的意識がなくただそこにある訳ですから、「不要品」として処分する事にたいして異論は少ないのではないかと考えられます。

最後の直せるが時間が無かった。というケースは「いずれ直そうと思っている。」につながります。そのため中々すてる事を促すのは難しいかもしれません。

ABにかんするまとめ

 おおくの人は自分の価値判断だけで要、不要を決めますがコレには少し危険性を感じます。通常の感覚でいうと「壊れてて直せない物」はゴミまたは再生用資源といえるでしょう。これは殆どの人が同意見ではないかと思います。ただひろってくる過程ではその人は「何らかの価値がある」とかんがえた上でひろってくる訳ですから、その行為自体は否定する事はできないのではないか?という事です。行為を否定されると自尊心が傷つきます。

 そこで例えば、一つ一つを見て「これ直ったの?」と確認すればどうでしょうか?こたえは人それぞれでしょうが、「ちょっと難しかった。」などの答えも期待できるのではないでしょうか?「ちょっと難しかった。」と言われれば、「なんか部品取りとかに使う?」と聞いてみて、「部品はいらないな・・・」と言われれば、「じゃあ資源回収に出しておくね」で話は終わります。「ちょっと欲しい部品がある」といわれたとしても、「じゃあ部品取りしたら残りは資源回収に出しておくね」といえます。

 直せなかったで置いているケースは、・捨てるのがめんどくさくなった。・部品取り目的。・または何となく置いてある。としましたが、そこで「もういらないんでしょ。」と高圧的にいわれると、いらないものでも「いる。」と答えてしまう人もいます。 「部品取りというちょっと自尊心をくすぐるような話」を入れ込んだり「これ直ったの?」という会話は肯定的なコミュニケーションですから多くの人は興味をもって話をしてくれることでしょう。

 相手の事を考えている考えていないは別として、不要品と決め付けるのはあなたのかってな判断です。捨てる、捨てないという択一的な話では何も始まりません。また(それがいかに不必要だとアピールした所)で殆ど意味がないでしょう。

 新聞編でも述べたことですが、”もしかして相手も捨てたいと考えているかもしれません。ただ重要だといった反面、プライドが邪魔して捨てないだけの可能性も高いのです。「捨てて。」というよりも、代替案を提示することで相手のプライドを傷つける事無く話ができるかもしれません。 ”そこで、捨てる捨てないという事を題材にあげるのではなく、すこし違う視点で話を組み立てました。

 まず今回の話ではこちらが、「相手は直す」のだという事を決めて話をしています。例えば「ゴミをためている。」というと変人扱いになりますが、「直す。」と考えれば地球環境に優しく、修理をできる技術をもった人に格上げされます。たとえば「あなたは変人です。あなたは変人だからおかしな行動をしています。変人だと思われないように私の言うことを聞きなさい。」といってだれがいうことを聞くのでしょうか?

 図などを見ながらどのようにコミニケーションをとれば良いのか?考えてみましょう。そしてあなたの周りの捨てない人は別に変人でもなく、ただコミニケーションの行き違いによりすこし意地になってるだけじゃないかと疑ってみましょう。この長文を今まで読んだあなたは忍耐強くかつ向上心の強い方だと思います。そんなあなたは強制せずに解決する方法を身に付けれるはずです。

Cの何らかの価値を見出してひろってきた

 次はCのパターンなんらかの価値を見出してひろってきた。についてです。これは少々複雑です、何らかの価値というのが何なのか?を推測する事が困難だからです。

 人は時折思ってもいない発想をします。例えば相手が古い中華なべをひろってきたとします。通常の用途では中華なべは食料品を炒める道具です。人が使った中華なべなど使う気がしないでしょう。でもまったく違う使用方法を考えているかもしれません。取っ手を取り、鍋に穴をあけ、足をつけてハーブの寄せ植え用の鉢を作る予定かもしれません。

 そこでまず確認したいのが、「これ工作に使うの?」「これで何か作るの?」という事です。たとえばそれが工作に使用すると素晴らしくモダンでアーティスティックなインテリアに変身するかもしれません。つまりそれが何の用途に使われる予定なのか聞くのです。もしそれが工作に使われるのなら、すこし見守ってもよいのではないかと思います。そしてそれが売り物になるほどの完成度をもとめるのも良いかもしれません。

 ここで一つ注意しておきたいのが、味というすこし厄介な言葉です。味という言葉が流行った性で世の中には「なんちゃってアーティスト」的な人々が増えました。へたくそな絵でも味という言葉をつかうとアートになります。ただ本来アート(芸術)という言葉は、芸と技術との融合ととらえるべきでしょう。技術を身に付けた人が芸をすることがはじめてアートになるのだとおもいます。つまり完成度をもとめる事によって、それほど真剣でない人はその道を諦めるだろうし、真剣に工作する人はそれを作る過程でなにかを身に付けることでしょう。もし味という言葉で妥協すると、統制のとれないただ奇妙なだけの空間になるでしょう。

 またただツギハギな物や完成度の低い物は断り、商売にできるのではないか?と思える部分まで引き上げる事もよいでしょう。たとえば何かを使う際もそのまま使用するのではなくペイントをしたりして、インテリアとして部屋にあう感じにしてもらうのです。ヨーロッパのアーティストなどでも古い家具をひろったりしている人がいますが決定的な違いは、その後一手間くわえている事です。

 もしかしてペイントをする事によって、不要品がおしゃれで憧れるようなインテリアに変わるかもしれませんしね。そのような作業をしていくとなにが不要で何がよいものかも少しずつですが分かるようになっていきます。ですからこの方法は、ぱっと現状が変わる方法ではなくどちらかというと「ゆっくりジワジワ効く方法」だといえます。

 また図のように価値をハッキリさせることも重要です。それが本当に価値のあるお宝であればしかるべき保管方法もありますし、逆に価値の無い物であれば処分する事に躊躇しないかと思います。それにはまず情報を収集することが重要です。リサイクル買取のコーナーで見つかると思います。

[ワンポイント]家電製品の古い物は、ほぼ買取価値がないと考えて良いでしょう。レトロの価値がでる年代はほぼ決まっています。参考>>レトロ家電

何となく捨てていない

 なんとなく捨ててないのであれば、一度この方法をためしてみましょう。粗大ゴミの日の1週間ほど前に「○月○日に粗大ゴミの回収あるんだけど、なんか邪魔な物あったら言って、ついでに持って行くから・・・」という言葉です。「捨てて」「捨てない?」ではあなたの意思が入るので、それに反抗しようという気がありますから「いや」といわれやすいですが、「ついでに持って行くから・・・」は言葉どうり、ついでの買い物みたいなものですから、あいても何も考えずつられやすいものです。

 なんとなく置いている物はなんとなく捨ててもらうのです。無意識の状態で置いてある物は無意識のうちに捨ててしまったらいいのです。このテクニックは毎月定期的にすると効果がでてきます。なぜなら「コレだけすててすっきりした。」という感情があるとまたその呼びかけを少し期待するからです。そしてまたそれまでに、なにかいらない物は無いか?と考える人もいます。しまいには「こんどは何時?」と聞きにくるかもしれません。

今回のポイント

今回の話のポイントの整理とコツを説明します。

相手を理解する。

相手がなぜ置いているのかに関心を払いましょう。

リサイクルしよう。

捨てるのは駄目でもリサイクルするのであればOKという人も多いです。多少でもお金が入る事は一つの動機になります。リサイクル買取で見つかります。

明確な理由が必要です。

説得はやめましょう。かといって諦めるのではなくどのようにすれば簡単にできるか考えてみましょう。一方的な理由ではなく、相手にもメリットがあるように考えましょう。

相手も捨てたいと考えているかも知れません。

もしかして相手も捨てたいと考えているかもしれません。ただ重要だといった反面、プライドが邪魔して捨てないだけの可能性も高いのです。「捨てて。」というよりも、代替案を提示することで相手のプライドを傷つける事無く話ができるかもしれません。