おそうじ系連続WEB小説 ああ龍神斎さま 2ページ目

傾向と対策

「まず汚部屋になりがちな人の傾向として、何をすてたら良いのか判断が出来ないというのがあるのじゃ。
だからどうすればいいかというと・・・」

「どうすれば良いのですか?」

「どうすれば良いと思う?」

「ウーン」それがわかれば苦労しない。「なんかコツみたいなのがあるんですかね〜。」

「おぉ良いところに気がついた。そうじゃコツがあるんじゃ。」

「でも人によってもそのコツが違うとか・・・。」

「まあな。確かに人によってコツが違うんじゃが・・・ここでは大まかに殆どの人に適応するテクニック
を伝授するとする。それには・・・」

「それには・・・」

「それには・・・まず捨てた所で惜しくない物を捨てる事じゃ。!!!」

「えっ、そんな事なんですか?」

「あれ 驚かんのか?」

「すごい単純じゃないですか。そんなの誰だってできますよ。」

「ばっかも〜ん!それができていないからこんな始末なんだろ。」

「でも・・・」

「いいかこの方法をあなどってはならぬ。これを行なう事で殆どの場合解決策がみえてくるんじゃ。」


「そんなもんなんですか・・・ではまずどうしたら良いんですか?」

「まずはゴミじゃのう。生ゴミやペットボトルなど明らかにゴミとして分かる物を捨てるんじゃ。」

「わかりました。じゃあ始めましょうか。」

「ちょっとまて。まずはあれを片付けろ。」

「あれって台所ですか?」

「そうじゃ洗い物をするのじゃ」

「えっ洗いものですか・・・。」

「そうじゃ!まずは洗い物じゃ。例えばそこにある空き缶、随分前からあるようじゃが中身はまだあるのう。空き缶の収集日は何時じゃ?」

「今週の金曜日です。」

「そうか金曜日か。それじゃあ、あと3日は捨てられん。その間そのままにしておけば臭いがするおまけに虫までよってくる。だから中身をさっとゆすいで置くんじゃが、でも台所を見てみい。あんだけ溜まった台所でそんな事できるのか?」

「そうか・・・。分かりました。洗い物を始めます。」そして僕は強烈な悪臭のする台所に向かった。

「まてまて。買った中にゴム手袋と、マスクがあったじゃろ。それをつけろ」

「そうか」僕はこのとき初めてマスクとゴム手袋の意味がわかった。悪臭を長時間吸うと体調がわるくなる。そして汚い物に素手で触るのには抵抗がある。おまけに虫がでても素手より恐くない。うぉースゲ−この細かな配慮・・・ウルウル!なんてすごいんだ。ウォー。

「剛司まず汚れの少ない物から洗うのじゃぞ」

「はい!龍神斎さま」いつのまにか僕はこの奇妙な怪獣がちょっぴり好きになっていた。

「あれ・・・これ落ちないや。龍神斎さま、この鍋こびりついて取れません捨てましょうか?」

「たわけ者!そんな事で一々資源を無駄にするな。そういうこびり付いた汚れはぬるま湯をはって少し置いておけ」

「あっ・・・はい(汗)どれぐらいおいておけばいいですか?」ちょっと怖い・・・

「そうじゃのう。物にもよるが30分から1時間かの〜」

「龍神斎さまこの鍋で一応最後なんですが・・・」

「そうか。じゃあそれは後から洗うとするか。邪魔にならないようにコンロの上にでも置いておけ。」

「はい。えーっと次は・・・」

「次はあらい物がおわった皿やグラスを買ってきた布巾で拭くんじゃ。自然乾燥もいいんじゃが。
布巾で拭いておけばすぐにしまえるじゃろ。」


「そうですね。分かりました。」家具特有のツーンと新しい臭いがした。久々に食器棚をあけた気がする。僕は食器棚に皿やグラスをしまいこんだ。


「龍神斎さま。いよいよゴミ捨てですね。」

「そうじゃのう。よくやった。次はまずゴミを一つ一つ集めていけ。まずはペットボトルからじゃ。
それをシンクに集めるんじゃ。」



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