本棚の整理&ほこり対策でスッキリ快適空間に

お気に入りの本が並ぶ本棚は、部屋の雰囲気を大きく左右します。しかし、気づけば本が増えすぎて雑然とした印象になったり、ほこりが積もって掃除が後回しになったりしがちです。この記事では、本棚をすっきり整理しながら、ほこりの発生を防いで快適な読書空間を保つためのコツを紹介します。

1. まずは「全出し」からスタート

本棚を整理する際は、一度すべての本を棚から出すことから始めましょう。部分的に整理するよりも、全体を見渡したほうが効率的に整頓できます。

出した本は、「よく読む本」「今後読みたい本」「手放す本」の3つに分類します。長く読んでいない本や、内容を覚えてしまった本は、思い切って手放すことでスペースが生まれます。

2. ジャンル・サイズ別に分ける

本棚を使いやすく保つためには、ジャンル別またはサイズ別に並べるのが基本です。小説・実用書・ビジネス書・趣味本など、目的ごとにゾーンを分けると探しやすくなります。

  • ジャンル分け:「仕事」「趣味」「学習」など、テーマごとに棚を決める。
  • サイズ分け:文庫・新書・単行本など高さを揃えると見た目が美しく整います。

雑誌や写真集など大判サイズの本は下段に置くと安定感があり、重さによるたわみも防げます。

3. 見た目と取り出しやすさを両立する配置

本棚を整えるときは、単に収納するだけでなく、使いやすさとインテリア性のバランスを意識しましょう。頻繁に手に取る本は目線の高さに配置し、装飾的な本やお気に入りの表紙はフェイスアウト(表紙を見せる)で飾ると、空間にリズムが生まれます。

本の間に小物や観葉植物を配置するのもおすすめです。ただし、詰め込みすぎると空気の循環が悪くなるため、8割収納を目安に余白を残しましょう。

4. ほこりをためない掃除の基本

本棚は静電気が発生しやすく、ほこりが積もりやすい場所です。定期的な掃除を習慣化することで、清潔な状態を保てます。

  1. ハンディモップやマイクロファイバークロスで棚板や本の上部をやさしく拭く。
  2. ほこりが舞い上がらないよう、掃除機の弱モードを併用する。
  3. 本を動かす際は、背表紙を引っ張らずに手前から押し出すように取り出す。

掃除の頻度は月1回が理想。特に梅雨時期や花粉の多い季節は、こまめな掃除でカビや汚れの付着を防ぎましょう。

5. 湿気と日焼けから本を守る

紙は湿気に弱く、放置するとカビや波打ちの原因になります。クローゼットや壁際に本棚を置いている場合は、背面に隙間を作って空気を通すことが大切です。

  • 除湿剤:棚の下段や背面に設置して湿気を吸収。
  • サーキュレーター:定期的に空気を循環させる。
  • 紫外線カットカーテン:直射日光による色あせを防ぐ。

また、カビ防止には、晴れた日に窓を開けて換気をするだけでも効果があります。

6. 定期的な「見直し」で維持する

一度整えた本棚も、時間が経つと新しい本が増え、再び乱雑になりがちです。半年に一度は見直しの時間を作り、不要な本や重複しているジャンルを整理しましょう。

読み終えた本をリサイクルショップや古書店に持ち込むほか、電子書籍化して物理的なスペースを減らすのも効果的です。

7. まとめ

本棚の整理とほこり対策は、快適な読書環境を保つための基本です。ジャンル別に整頓し、ほこりを定期的に除去することで、見た目も美しく清潔な空間を維持できます。お気に入りの本がきれいに並んだ本棚は、部屋全体の雰囲気を落ち着かせ、暮らしの質を高めてくれるでしょう。

著者
元・片付けられない男/掃除習慣研究家
おたろう

かつては“汚部屋住人”として生活に悩まされていたが、一念発起して断捨離と掃除の習慣化に挑戦。数年間で50冊以上の関連書籍と心理学論文を読み漁り、自ら実践・改善を繰り返すうちに、ミニマリスト的生活を確立。「ズボラでも続く習慣」をテーマに、リアルな視点で情報発信中。

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