収納を減らすと片付けやすくなる?ミニマリストの実践法

「もっと収納があれば片付くのに」と思ったことはありませんか?実はその逆で、収納を減らすほど片付けやすくなるというのが、ミニマリストたちの共通した考え方です。収納を増やすほどモノが増え、管理が複雑になる一方、収納を減らせば「必要なモノだけを選ぶ力」が磨かれ、生活そのものがシンプルになります。この記事では、ミニマリストが実践する“収納を減らしてスッキリ暮らす”ための具体的な方法を紹介します。

1. 収納を減らすと片付けやすくなる理由

収納を増やすことは、一見便利に見えて実は「隠すだけの片付け」になりがちです。モノの総量が減らないまま収納が増えると、どこに何をしまったか分からなくなり、探し物や整理のストレスが増えていきます。

反対に、収納を減らすと「どこに何があるか」が明確になり、使うたびにリセットしやすい環境が生まれます。収納を制限することで、自然と不要なモノを手放す習慣が身につくのです。

2. ミニマリスト流・収納削減のステップ

いきなり収納を減らすのは難しいため、以下のステップで少しずつ進めましょう。

  1. すべての収納を点検する:引き出しや棚を一度空にし、中に入っているモノをすべて確認します。
  2. 使っていない収納を特定:長期間開けていない箱やケースがあれば、その中身は不要なモノの可能性大です。
  3. モノの数を減らす:「1年間使っていない」「存在を忘れていた」モノは潔く手放します。
  4. 収納を1つ減らす:空になった収納グッズや棚を処分することで、再びモノを詰め込む癖を防げます。

このプロセスを繰り返すうちに、収納に依存しない暮らし方が自然と身につきます。

3. 「見える収納」を味方につける

ミニマリストは隠す収納よりも、見える収納を意識しています。たとえば、棚に並べるのはお気に入りの本や日常使いのアイテムだけ。目に見える範囲が整っていれば、空間全体の印象もスッキリします。

また、「見える収納」には常に整理が必要なため、モノが溜まりにくいというメリットもあります。必要以上に隠さないことで、片付けのハードルが下がるのです。

4. スペースに上限を設ける

収納を減らした状態をキープするためには、「収納の上限を決める」ルールを作ることが大切です。たとえば「本棚1段分だけ」「引き出し1つに収まる量だけ」と決めれば、自然と持ち物が厳選されていきます。

この上限ルールは、買い物の抑制にもつながります。新しいモノを増やすときは「何かを手放してから」と決めておくことで、モノの循環が生まれます。

5. 収納グッズを買う前に「減らす」

整理を始めると、つい新しい収納グッズを買いたくなります。しかし、ミニマリストは収納を買う前に減らすことを徹底しています。収納グッズは、今あるモノの量に合わせて買うのではなく、「これから持ちたい量」に合わせて選ぶべきです。

収納を減らすことは、モノと自分との関係を見直すきっかけにもなります。必要最低限のスペースで管理できるようになると、心も空間も驚くほど軽くなります。

6. 「持たない快適さ」を体感する

収納を減らす暮らしを続けていると、「片付ける」ことそのものが減っていきます。モノが少ないため、掃除も管理もシンプルになり、時間の余裕が生まれるのです。

ミニマリストにとっての目的は「モノを減らすこと」ではなく、快適に暮らすための最適量を見極めること。その結果、自然と片付けが苦にならなくなり、空間も心も整っていきます。

7. まとめ

収納を減らすことは、片付けを楽にする最も効果的な方法のひとつです。収納を減らすことで、モノの取捨選択が進み、管理の手間も減ります。「必要なモノだけで暮らす」というシンプルな考え方を取り入れることで、部屋はもちろん、思考や行動までもスッキリ整理されていくでしょう。今日から少しずつ、収納を減らすミニマリスト的な暮らしを実践してみてください。

著者
元・片付けられない男/掃除習慣研究家
おたろう

かつては“汚部屋住人”として生活に悩まされていたが、一念発起して断捨離と掃除の習慣化に挑戦。数年間で50冊以上の関連書籍と心理学論文を読み漁り、自ら実践・改善を繰り返すうちに、ミニマリスト的生活を確立。「ズボラでも続く習慣」をテーマに、リアルな視点で情報発信中。

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