掃除機の吸引力を落とさないお手入れ方法

「最近、掃除機の吸い込みが弱くなった気がする」と感じたことはありませんか?実は、多くの場合、掃除機の故障ではなく、日常的なお手入れ不足が原因です。掃除機は、定期的に正しいメンテナンスを行うことで、購入当初の吸引力を長く保つことができます。今回は、掃除機の吸引力を落とさないためのお手入れ方法を詳しく紹介します。

1. ダストボックス・紙パックの定期的な清掃

まず最初に見直したいのが、ゴミの溜まり具合です。ダストボックス式の掃除機は、ゴミが溜まりすぎると吸引力が低下します。使用後はこまめにゴミを捨て、ボックス内を水洗いして乾燥させましょう。特にフィルター部にホコリが付着すると、空気の流れが悪くなります。

紙パック式の場合も、8割程度まで溜まったら交換のタイミング。いっぱいになるまで使うと、モーターへの負担も大きくなり、寿命を縮める原因になります。

2. フィルターのお手入れで吸引力を維持

掃除機の吸引力低下の原因で最も多いのがフィルターの詰まりです。機種によっては複数のフィルターがあり、排気用・モーター保護用などそれぞれ役割が異なります。

お手入れのコツは以下の通りです:

  • 軽いホコリはブラシや掃除機で吸い取る
  • 汚れがひどい場合は水洗い(※乾燥を十分に)
  • 水洗い不可のフィルターは交換する

乾かす際は、直射日光を避けて陰干しし、完全に乾いてから本体に戻します。湿ったまま取り付けると、カビや異臭の原因になるため注意しましょう。

3. ノズル・ブラシの詰まりをチェック

床ブラシやノズル部分は、髪の毛や糸くずが絡まりやすい箇所です。特に回転ブラシ付きのタイプでは、絡まりが回転を妨げて吸引力を落とします。ハサミやピンセットを使って丁寧に除去し、必要に応じてブラシ部分を取り外して水洗いしましょう。

また、吸い込み口のゴムパッキンが摩耗していると、空気が漏れて効率が落ちます。パーツの劣化が見られたら早めに交換するのがポイントです。

4. ホースやパイプの詰まりを取り除く

ホース内部に異物が詰まると、いくら掃除しても吸引力は戻りません。ストロー状の掃除棒や針金ハンガーを伸ばして、中に詰まったゴミを取り除きましょう。軽く叩いてゴミを落とすのも効果的です。

ホースのねじれや破損がある場合は、空気漏れの原因となるため、修理または交換を検討しましょう。

5. モーター周辺と排気口の清掃も忘れずに

モーター付近のフィルターや排気口にホコリが溜まると、吸引力だけでなく排気効率も悪化します。モーター音が大きくなったり焦げ臭い匂いがする場合は、内部にホコリが溜まっているサインです。

カバーを外せる機種であれば、乾いた布で優しく拭き取るか、エアダスターでホコリを飛ばします。内部メンテナンスが難しい場合は、メーカーの点検サービスを利用すると安心です。

まとめ:こまめなお手入れで長く使える掃除機に

掃除機の吸引力は、ちょっとしたお手入れで大きく変わります。フィルターやノズル、ホースなどを定期的に清掃することで、性能を維持し、快適に使い続けることができます。

掃除機は家庭の清潔を支える大切なパートナー。月に一度のメンテナンスを習慣にし、いつでもパワフルに動く状態を保ちましょう。吸引力が変わらない掃除機は、あなたの暮らしをもっと快適にしてくれます。

著者
元・片付けられない男/掃除習慣研究家
おたろう

かつては“汚部屋住人”として生活に悩まされていたが、一念発起して断捨離と掃除の習慣化に挑戦。数年間で50冊以上の関連書籍と心理学論文を読み漁り、自ら実践・改善を繰り返すうちに、ミニマリスト的生活を確立。「ズボラでも続く習慣」をテーマに、リアルな視点で情報発信中。

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