ミニマリストの収納術!少ないモノでスッキリ暮らす

「片付けてもすぐに散らかる」「収納スペースが足りない」と悩む人は多いですが、実はそれは“モノの持ち方”が原因かもしれません。ミニマリストたちは、限られたモノで心地よく暮らすために、収納そのものを最小限にしています。ここでは、少ないモノでスッキリと暮らすためのミニマリスト収納術を紹介します。

1. まずは「収納する前に減らす」

収納術を考える前に大切なのが、「減らす」ことです。収納スペースを増やすよりも、モノを減らすほうが根本的な解決につながります。ミニマリストは、収納を「モノの隠し場所」ではなく、「必要なモノを取り出しやすく保管する場所」と捉えます。

不要なモノを整理する際は、「使っていない」「好きではない」「今の自分に合わない」という3つの基準で判断するとスムーズです。

2. 「定位置」を決めて迷わない

モノが散らかる原因の多くは、「戻す場所が決まっていない」ことにあります。ミニマリストは、全てのモノに“住所”を与えます。使用頻度の高いモノは手の届く場所に、季節物や予備品は上段や下段など、使用シーンに合わせて配置します。

また、収納場所をラベリングしておくと、家族と共有しやすく、探し物の時間も減らせます。

3. 「見せない収納」で空間を整える

視界に入るモノが少ないほど、部屋は広く見えます。ミニマリストは扉付き収納や引き出しを活用し、生活感を見せない工夫をしています。特にキッチンや洗面所のようにモノが多くなりがちな場所では、「出しっぱなしにしない」ことを意識しましょう。

ただし、使用頻度が高いモノは「取り出しやすさ」も重視。見せない収納と使いやすさのバランスを取るのがポイントです。

4. 「収納グッズは最小限」にする

収納を整えるために、つい収納ボックスを買い足したくなりますが、それは本末転倒。収納グッズを増やすほどモノが増えるリスクがあります。ミニマリストは、家にあるモノで代用したり、空き箱や紙袋などを再利用してシンプルにまとめます。

どうしても必要な場合は、サイズや色を統一して「見た目のノイズ」を減らすと、視覚的にもスッキリします。

5. 「立てる」「吊るす」で効率的に

収納の基本は「重ねない」こと。重ねてしまうと下のモノが取り出しにくくなり、使わなくなる原因になります。書類や衣類は立てて収納し、フックやハンガーを使って吊るすことで、空間を有効に使えます。

また、冷蔵庫やシンク下の収納も「縦の空間」を意識して整理することで、出し入れがスムーズになります。

6. 「一日一リセット」で散らかり防止

どんなにモノを減らしても、生活していれば少しずつズレが生じます。ミニマリストは、1日の終わりに「5分だけ片付ける」習慣を持っています。寝る前にモノを元の場所に戻すだけで、翌朝すっきりした気分で1日を始められます。

まとめ:少ないモノで心地よい空間を

ミニマリストの収納術は、「モノを詰め込む」ことではなく、「モノと丁寧に付き合う」ことです。少ないモノで暮らすほど、収納も管理もラクになり、部屋が整うだけでなく、心も整います。収納に悩む前に、“必要なモノだけを心地よく収める”という発想に切り替えてみましょう。

著者
元・片付けられない男/掃除習慣研究家
おたろう

かつては“汚部屋住人”として生活に悩まされていたが、一念発起して断捨離と掃除の習慣化に挑戦。数年間で50冊以上の関連書籍と心理学論文を読み漁り、自ら実践・改善を繰り返すうちに、ミニマリスト的生活を確立。「ズボラでも続く習慣」をテーマに、リアルな視点で情報発信中。

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