冷蔵庫の中は気づかないうちに食品が増え、いつの間にか賞味期限切れの食材や、拭き残した汚れが溜まっていることがあります。定期的な掃除をしたいと思っても、時間がかかるとつい後回しになってしまうものです。実は、冷蔵庫の掃除と賞味期限チェックは同時に行うことで、効率よく整理整頓ができるだけでなく、食品ロスの防止にもつながります。この記事では、掃除と賞味期限管理を同時に行うための実践的な方法を紹介します。
1. 掃除前の準備:全体を把握する
まずは冷蔵庫の中を見渡して、どこに何があるのかをざっくり把握しましょう。掃除を始める前に、以下の準備をしておくとスムーズです。
- 保冷バッグを用意する:取り出した食品を一時的に入れておくため、保冷剤を入れたバッグを用意します。
- 掃除グッズを揃える:中性洗剤を薄めたスプレー、重曹水、布巾、キッチンペーパー、綿棒などを準備します。
- ゴミ袋を2つ用意:「廃棄する食品用」と「不要な包装・容器用」に分けると後片付けがラクになります。
2. 賞味期限チェックと仕分けを同時に行う
掃除の最大のチャンスは、冷蔵庫の中身を一度出すタイミングです。このときに賞味期限の確認も行いましょう。
- すべての食品を一度取り出す:棚ごとに分けて出すと、戻すときに整理しやすくなります。
- 期限を確認しながら仕分け:「期限内」「近日中に使う」「廃棄」の3カテゴリに分けます。
- 使い切りリストを作る:スマホのメモや付箋を活用し、「今週使う食材」をメモしておくと食材ロスを防げます。
3. 棚・ポケット・トレーの掃除
中身を出した状態で、棚やポケットを掃除します。外せるパーツは外して丸洗いし、外せない部分はスプレーで拭き掃除をします。
- 中性洗剤で全体を拭く:ぬるま湯で薄めた中性洗剤をスプレーし、布で優しく拭き取ります。
- 重曹でにおい対策:においの気になる場所は重曹水(小さじ1を水200mlに溶かす)を使って拭き上げると効果的です。
- パッキン部分の汚れ:綿棒や歯ブラシで細かい部分の汚れを取り除きます。
- 乾拭きで仕上げ:水分が残るとカビの原因になるため、最後にしっかり乾かします。
4. 戻すときの「見える収納」テクニック
掃除後に食品を戻す際は、賞味期限を意識した収納方法を取り入れましょう。
- 手前に「早く使うもの」:古い食材を手前に、期限の長いものを奥に置くのが基本です。
- 透明ケースで分類:調味料・乳製品・作り置きなど、カテゴリーごとに収納ケースを使うと整理が続きやすくなります。
- ラベルで管理:ケースや棚に「朝食用」「お弁当用」などのラベルを貼ると、家族も分かりやすくなります。
- 定位置を決める:決まった場所に戻す習慣をつけると、期限チェックの手間も減ります。
5. 定期的な「ミニ掃除+チェック」を習慣化
大掃除を年に一度するよりも、週に一度の小さなチェックを続けるほうが効果的です。
- 週末に5分だけ、上段・中段・下段のどれか1つを確認する。
- 期限が近い食材を「今週使うメニュー」に組み込む。
- 汚れを見つけたら、その場でサッと拭く。
6. まとめ
冷蔵庫の掃除と賞味期限管理は、同時に行うことで効率がぐっと上がります。掃除のついでに期限をチェックし、整理しながら収納を見直せば、清潔でムダのない冷蔵庫に。食品ロスを防ぎつつ、安心して使える冷蔵庫を保つために、週1回の小さな「見直し習慣」から始めてみましょう。

