防災と被災しても快適に生活できる方法・グッズなどを紹介

防災と地震
このページは2004年の10月 新潟県中越地震が起った際に作成してから12年たちます。

防災関連の情報を見ていると、もし被災しても適切な備えがあれば、少し楽に生活がおくれたり、スムーズに元の生活に戻れる事がわかってきました。

これまでの防災対策から一歩進めて、被災しても快適に生活できる方法を紹介していきます。

被災地で人気の支援物質=備蓄が必要なもの

被災地で人気の支援物質をまとめてみました。人気がある=避難場所でも品不足になることが多いものです。

被災地に支援物資を送りたいかたは、これらの商品が人気です。

また被災した時の備えとして、これらは非常食とは別に1ヶ月分ほど自宅にストックしておきましょう。

  • 歯ブラシ・歯磨き粉
  • マスク
  • ウェットティッシュ・アルコール性の手指消毒剤・消毒用アルコール
  • 生理用品・おりものシート・携帯用ビデ
  • 使い捨て下着・サニタリーショーツ
  • 化粧品・洗顔料等
  • 紙オムツ
  • ラップ・ビニール袋・ゴミ袋
  • ゴム手袋・軍手・ラテックス手袋
  • 入れ歯洗浄剤
  • 補聴器用電池
  • 毛布・ひざかけ
  • カイロ
  • 紙コップ・紙皿
  • おもちゃ
  • カセットコンロ
  • 簡易トイレ
  • 乾電池
  • ティッシュペーパー・トイレットペーパー
  • ろうそく
  • 食品・アレルギー対応の食品・お菓子
  • 粉ミルク・離乳食
  • 飲料水
  • ドッグフード・キャットフード
生理用品について:熊本での震災の時も話題になりましたが、男性側の誤解や偏見から「生理用品は優先順位が低い」と見られて配給が遅れたケースもあります。

ミニマリストでも最低1か月分は自分で用意しておきましょう。

避難場所を決めておけば家族を探し回る必要はない

東北大震災では家族を探すのに大きな苦労をされたそうです。災害時そばに家族がいないのは大きなストレスです。

災害で避難するとき、冷静に行動することができるように、会社や学校、家の近くの避難所を調べておいて、いざという時にいる避難場所を決めておけば、家族を探し回る必要は少なくなります。

検索エンジンで【市町村名+広域避難場所、避難場所】で検索します。

自宅近所の避難場所を見つけたら、いちど家族全員で避難場所に歩いて行ってみます。

その際、周りになにがあるか?見ておきましょう。

電柱が多い。自動販売機がある。災害があれば落ちてきそうな看板がある。川がある。など災害時にはどうなるか?イメージしながら歩きます。

災害時には通れないだろうと思う道が近道であれば、別のルートも考えておきます。

また緊急時の連絡の取り方を確認しあっておきましょう。

地震でケガをしなければ生活はすばやく再建できる

倒壊の危険性がある建物は調査を行ない耐震補強を行いましょう。

倒壊の危険性がなくても、安心はできません。実は地震でケガをする人の約50%程度が、家具の転倒、落下物が原因です。

地震による負傷原因は『家具類の転倒』や『落下物』によるものが多い「宮城県北部を震源とする地震(平成15年7月26日発生)」に関しては、家具類の転倒による負傷 30.1% ,落下物による負傷 19.3%と約過半数の負傷者が上記が原因で負傷をしている。

またガラスによる負傷は15.0%にのぼっている。このように負傷原因の大部分は自宅内で起こっています。【参考 東京消防庁HP】

ガラスの破損防止、家具の転倒対策を行ないましょう。

ベッドの下に靴やスリッパをおいて置くなども効果的です。

つぎに必要なのが火災対策です。地震などの際はヒューズなどでの発火などでもよく火災が発生します。

カーテンはできれば燃えにくいように防炎加工のされたものに替えるか、負担が大きいようであれば、市販の防炎スプレーなどで防炎処理をしましょう。

水害の被害は大きい。浸水対策は必須

検索エンジンで【市町村名+ハザードマップ】又は【市町村名+防災マップ】で検索します。

ハザードマップか、水害・土砂災害防災マップなどのなまえで、洪水したばあいどれくらいの水深になるかを書いた地図が出てきます。

浸水の危険性のある地域では、以下の対策が必要となります。

吸水型の土のう
洪水・津波などで浸水する可能性のある地域では、浸水してしまうと、金銭的に大きな被害がでるので、水でふくらみ簡単に設置できる吸水型の土嚢(どのう)を用意しておくと便利です。

ゴムボート
家が浸水した場合に必要です。安いもので3000円程度からあります。

排水ポンプ
建物内に入り込んだ水をスムーズに排水します。10000円程度だせば、比較的いいものが手に入ります。お風呂の水を庭のみずやりに使ったりすることもできます。

高圧洗浄機
建物の汚れをすばやく落とすことができます。10000円程度からあり、普段は車や外壁の掃除などにもつかえます。

長靴
ないと水害は乗り消えません。できるだけ長いものが役立ちます。

発電機
停電した際に電源代わりに使います。30000円程度しますが、電気がない生活は現代人にとってたいへんなので余裕があればもっておきたいアイテムです。

非常食はどれくらいそろえればよいのか?

目安はこちらにあります。

何日分あればいいの?

非常食はだいたい3日あれば何とかなるといわれています。そろえるものは非常食は火・電気が使えない前提でかんがえましょう。

1人あたりの目安として
□飲料水9リットル(3L×3日分)
□缶詰 2~3缶
□ご飯(アルファ米)4~5食分
□乾パン 1~2缶
□ビスケット 1~2箱
□板チョコ 2~3枚
あれば最低限なんとかなるでしょう。

グルメでめんどくさがりなんですけど?

多少でもおいしいものを食べたい、考えるのが面倒と思うのであれば、非常食セットを人数分購入しておくといいでしょう。いろんな味が楽しめるセットが充実しています。

米について

火がなくても食べれる米は、冷たいですがそのままでも食べれるレトルト粥か、水またはお湯を入れるだけで食べる事ができるアルファ米です。

賞味期限は、レトルト粥の約3倍と、圧倒的にアルファ米が長持ちし、腹持ち、カロリーもアルファ米が多く、お得なのはアルファ米です。

1円当たり
カロリー
1g当り
カロリー
保存期間一人当たり
最低備蓄量
レトルト粥0.52kcal0.34kcal1年~1年半3個
アルファ米1.5kcal4.36kcal3年~5年6個

缶詰について

缶詰はたとえばツナ缶など普段つかう缶詰などがあれば、それを非常食にしておくと余計な買物が不要になります。

麺類について

麺類はゆでないといけないのと意外と賞味期限が短く非常食には向きません。

カンパン・ビスケット・板チョコ・お菓子について
カンパン・ビスケット・板チョコはあるていどカロリーがあり、賞味期限も長いので、よくオススメになっていますが。。。

これはたぶん日持ちがするお菓子といえば、カンパン・ビスケット・板チョコくらいだった時代の名残です。

別にカンパン・ビスケット・板チョコにこだわらず、あるていどカロリーが取れて、好きなお菓子をふだん食べる分にプラスしておいておくだけでもOKです。

シンプルですし、ムダ買いしなくてすみます。

お水について

水は家でウォーターサーバーを利用されている方は、ストックを余分目にもっておくだけで、備えになります。

また常日頃、水を購入するかたも、ストックを増やし、定期的に使用すれば、それほど非常用という意識をもたずに備えれます。

ふだんミネラルウォーターを購入しないかたは、多少割高ですが、普通の水の3倍程度もつ長期保存水を購入するとお得です。

人間は水さえあれば、およそ一ヶ月前後は生きれるらしいので、最悪の事態を想定して私は携帯用ストロー浄水器を防災グッズに入れています。

これを使うような事は可能性は低いと思いますが、安心感は高いです。

最近想定を超えることがふつうに起りますし、場所もそれほどとりませんので、防災グッズに加えておいてもいいかもしれません。

日常備蓄という考え方
3日分ていどは防災用に非常食をそろえるとして、それ以外は日常的に使う食品を多めにもっておくと安心です。

日常備蓄に関しては、火を使うものでもOKです。おもに道路などがこわれて車が通れなくなり、生活物資が届かない可能性をかんがえて食料品を多めにもちます。

私が常に多めにある食品を参考に紹介します。
常温でもOKなもの:乾燥うどん、ラーメン、黒豆煮、ツナ缶、たまご、小麦粉、パスタ、米、野菜類など。。。
冷蔵ならOKなもの:肉類、うどんあげ、納豆など。。。

買物が嫌いで一週間に1回くらいしかいかないので、だいたい常にあるていどは備蓄がある状態です。

品目をしぼれば、シンプルな生活でも備蓄はできます。

防災グッズ比較

正直防災グッズといえば数が多すぎて一体何を買えばよいか分かりません。それをアイテム別に比較検討するコーナーです。

ラジオ

一番重要なのが受信できるかどうか、そう考えればアマチュア無線機なんかがいいかもしれない。いざとなったら無線で連絡をとれる…コストの問題があるが災害時には最低でも防滴機能はほしい所かな。

携帯型ラジオ
一番ポピュラーなアイテム。比較的安価ではあるが、電池が必要な事と防水が対応されてない事はネックである。
防水型ラジオ
携帯型に比べ少し高価なのが難点。ただ防水対策がなされている為、水害時や雨がふるケースを想定した場合、安心度は高い。
手回しラジオ
手で回して充電できる為電池の心配をしなくてすむ。手回しと電池の切り替えができるものもある。
  • 充電タマゴ
  • 東芝防水充電ラジオ 超多機能 LEDライト 手巻きで携帯&ラジオの充電 防水 サイレン 電池OK
  • アマチュア無線機 VX-7 JIS等級7種防浸形に相当。値段は張るが高スペック。これで助かる時もある。

  • ホイッスルEコール 軽く吹いても人の耳に届きやすい音がでる。ネームカード付き

固形燃料等煮炊き用

エスビット ポケットストーブ
ドイツ軍採用の固形燃料と折畳式コンロのセット、ポケットにはいるサイズなので携帯性が高い。マッチ一本で手軽に着火

懐中電灯 SuperFire5W LED FLASHLIGHT LEDを使用

衛生

衛生状態の違いで疲労の度合いがまったく違ってきます。

  • 水のいらないシャンプー
  • 薬用アルコールジェルピュアクリーン

身近な非常食

理想としては非常食といってたいそうなものを用意するより、普段買っている物が、結果的に非常食にもなりうるのが、ベストです。

ここから下は、身近にある非常食的なもので緊急時の食べ物になるであろうリストです。

食べ物

  • 乾パン
  • 缶詰
  • レトルトおかゆ
  • アルファ米
  • 梅ガユ
  • ホテイ 焼き鳥
  • 鯨の缶詰
  • 乾燥米
  • 水戻し餅
  • 非常用米
  • カップラーメン
  • シーチキン
  • クラッカー どうやら陸自にクラッカー食というのがあるらしい

飲み物

  • ウーロン茶
  • ビッテル
  • 豚汁
  • 缶コーヒー
  • お茶
  • 浄水タブレット(食べ物ではないが・・・)
  • 粉のポカリスウェット
  • ティーパックタイプのお茶
  • 粉末スープ

お菓子系

  1. チョコバー
  2. カントリーマーム(主食になりうる)
  3. サクマドロップ
  4. スニッカーズ(主食になりうる)
  5. リッツ 缶入りは5年もつ?(主食になりうる)
  6. クッキー
  7. 飴類
  8. ベビースターラーメン
  9. ぷっちょ
  10. 餅太郎
  11. ゴマステック
  12. アーモンドチョコ
  13. りんご酢飴
  14. 板チョコ
  15. きな粉餅
  16. 黒糖飴
  17. 歯磨きガム
  18. カロリーメイト
  19. ウインダ-インゼリー(主食になりうる)
  20. ラスク(主食になりうる)
  21. チーズ(主食になりうる)
  22. 乾燥果実(主食になりうる)
  23. うまいぼう
  24. チョコナッツバー
  25. m&ms ピーナツチョコボール
  26. コンデンスミルク
  27. チーズの缶詰(主食になりうる)
  28. 毎日果実
  29. レーズン
  30. ピーナッツ
  31. 柿の種

その他

  • 醤油
  • マヨネーズ
  • 味噌
  • 梅干
  • ブドウ糖
  • カリカリ梅
  • サプリメント
  • ドックフード
  • キャットフード
  • 乾き物系
  • ケチャップ

寒さを防ぐ

災害地での防寒対策にと作りました。私の知識をフル動員し防寒対策方法を考え,データ収集をしました。

被災者の方・被災地に向かわれる方・支援物質を考慮する際の一つのめやすになると思います。

寒さを防ぐ為の服装

ニットキャップ・耳当て帽
耳を冷やさないのでかなりの防寒になります。
耳当て
フアフアの小学校の時よくつけたヘッドホンみたいなやつ
目だし帽
よくギャングが使っているやつです。かなり温いですが、妖しすぎてつかまる可能盛大です。
マフラー・ネックウォーマー
首を暖める事で防寒になります。
手袋
末端を暖めることにより防寒効果が期待できます。
腹巻
お腹の冷えを防ぐので下痢を防ぎ全体的に体を保温します。
パーカー
フードをかぶると温いですが、B-BOY風になります。
マスク等
鼻まで覆うタイプの物は防寒効果があります。
ベスト等
動きやすく肩を冷やすのを防いでくれます。
タイツ・ももひき等
カッコ悪いと敬遠されるかもしれませんが一度はくと止めれません、あったかいです。
ババシャツ・ジジシャツ
これもカッコ悪いと敬遠されるかもしれませんが一度着ると止めれません、あったかいです。

この他ダウンジャケットなどがあります。

おばあちゃんの知恵系の防寒対策

  • 靴ゾコに新聞紙をひくと防寒作用がアップします。
  • 靴先にティッシュで包んだ唐辛子をいれるとあったかいです。
  • 下着の中に新聞紙を入れるといいと釣りきち三平がいってました。ワカサギつりの回です。
  • 塩をいれた足湯で暖める。
  • たんぱく質をとると体が温まる。

下にひくと暖かい物

  1. ダンボール
  2. 新聞紙
  3. 発泡スチロールのトロ箱のフタなどもGOOD
  4. 手に入りにくいかも知れないがコルクシート
  5. 銀色のレジャーシート
  6. 発泡スチロールっぽい梱包用のシート
  7. プチプチ
  8. お風呂用のシート

その他

  • 湯たんぽ
  • カイロ
  • オイルタイプのカイロ

保温調理

被災地では、なかなか凝ったものが作れません。

しかしこの保温調理を覚えれば、美味しいシチューやカレーなどの煮込み料理が、被災地でも短時間で気軽に楽しめます。

省エネにも良いので、興味があるかたはぜひ活用してください。

まず鍋と毛布とバスタオルを用意します。毛布の素材によっては溶ける可能性もありますので、その際は鍋と毛布の間に大きめのタオルをはさむといいです。これはカレーなどの煮込み料理の際に便利です。写真のように包みます。

カレーなどの煮込み料理をする際には材料を入れフタをし、一度煮立たせてからフタをしたまま毛布でくるみます。30分ほどするとカレーなどは具がやわらかくなってますので、省エネにもなります。また味はめちゃくちゃ美味いです。具もやわらかくなります。

注意 鍋が熱いので素材によっては毛布がとけるかもしれません。間にタオル等をかませる方が良いでしょう。火傷に注意してください。毛布を汚さないように注意してください。

読んでおくべき本

民間防衛

戦争 テロ などの有事にたいしてどのような対処を取ったらいいかスイス政府が発行したマニュアルの日本語翻訳版です。

副題の『あらゆる危険から身をまもる』から推測できるようにあらゆる場面での応用が利くように作製されています。

出会ったきっかけはその優れた内容から静岡県でも防災の参考資料として扱われていると、題名は忘れましたがなにかの本に紹介されており、欲しくなり探しまくり購入したのが5年前!

目からウロコの作品でした。

その頃はテロなんて遠くの外国のお話だって感じでしたが、9.11以降テロも現実に起こりうる危機として認識しないといけなくなりまさにピッタリの本です。

何故この作品がマイナーなのか?私には理解できません。

今回広域避難場所の緊急調査行なった結果、地方自治体のホームページを比較してもやはり静岡のホームページの使い勝手は大変よくアクセシビリティーにも優れている所から『さすが民間防衛を採用しているだけの事はあるな。』

再度この民間防衛の適応度の高さを再認識しました。もちろん静岡県の防災担当職員の努力もあるのでしょうが、この民間防衛の素晴らしさが背景にある事は読んだ人だけが納得する事が出来るのではないでしょうか?

何故この作品がマイナーなのか?私には理解できません。と先ほどもいいましたがまさに防災のバイブル!

すべての人はこれを読むべきだと思います。

いっそのこと学校の義務教育の授業で教科書として配布すべきですね。

さて本の内容なんですが、題名からも分かるように個人レベルで出来る消火・テロ・被災者の救護など多岐にわたり詳しく紹介されています。

民間は民間で防衛するという事です。

・とりあえず内容が濃い!

・持っているだけで自慢できる!(読んで理解しないと駄目ですが…)

・防災のスペシャリストに一歩近づける!

・なんとシーツやカーテンを防炎使用にする方法まで網羅。など・・・

素晴らしい本です。