兵法の中に兵糧攻めという戦術がある。兵糧というのは兵士の食べる食料のことで、相手側の食料及びその補給経路を立ち相手に戦いを放棄させ、投降させる事を目的とした手法である。血を流さないことから、平和的な戦術であるといわれている。
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通常は【兵糧攻めの基本モデル図1】のように城攻めの際、大軍をもって城を包囲し、攻撃は行わず相手の食料が無くなるのを待つ少し気長な戦術である。兵糧攻めを成功させるポイントとしてはいくつか上げられるが代表的な物としては以下があげられる。
- A:相手の食料状況を把握している。
- B:城にいる人数を把握している。
- C:外部からの供給ルートを遮断する。
- D:攻撃を仕掛ける側に十分な食料また安全な供給ルートが整備されている。
- E:相手が攻めてくるのを躊躇させるだけの十分な兵の数
この中でA、Bの情報を入手するには優秀で信頼おける間者(読み:かんじゃ、意味:スパイ、密偵)の存在が不可欠になってくる。またその年の作物の出来などの情報、相手に危機管理意識が有る無しである程度の判断も可能であろう。これに加えCの外部からの供給ルートの遮断というポイントがあるから、例えば城内部に外部との行き来がとれる地下通路があるかないか等も大きな判断基準である。
これに加えC,Dの圧倒的な戦力格差にプラス、相手の外交上の備えつまり、戦が起こった際援軍を差し向ける国があるかないかも重要なカギになってくる。ある種単純に語られがちな兵糧攻めも水面下で精緻なオペレーションがある事を忘れてはならない。
兵糧攻め早期決着の為の行動
兵糧攻めとは城内の食料を費やす方法であるが、これに加え更に攻撃的な方法としては相手の食料庫を火攻めしたり、外部からの補給部隊を強襲したりする方法も取られる。
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この攻撃型兵糧攻めパターンの追加により更に素早く勝負をつける事が可能となる。ちなみにこの兵糧攻め戦国武将では豊臣秀吉がよく使ったとされる。「鳴かぬなら鳴かせて見せよう。ホトトギス」とは上手い表現だ。
ゴキブリ、その他害虫に対する応用例
ところでこの兵糧攻めは相手の戦力がこちらより低い場合(もしくは相手の兵糧の数が少ない場合)にのみ有効となる。果たして貴方の戦力とゴキブリの戦力どちらが高いのであろう?結論からいえば、例えば貴方が幾らゴキブリが嫌いでも結果的には貴方のほうが戦力的には強いと考えられる。なぜなら幾ら貴方が非力であろうと、スリッパなどの一撃でゴキブリを退治する事は十分可能であろうからだ。そして、貴方の住まいの環境をコントロールできるのは貴方だ。という事もその理由だ。
その事からこの兵糧攻めが対ゴキブリとの戦いにおいては機能するものと言えるであろう。さて幾ら兵糧攻めだといっても、勿論城を囲んで・・・という訳にはいかない。どちらかというと相手の食料庫を攻めるすなわち、相手が食料を食べさせないようにする。という戦法になる。ただし城を攻めるという訳にはいかないが、相手の本丸(活動の中心)を主として攻めるという事は可能である。
ここで理解が必要なのは「相手が何を食するか?」という点にある。これは乱暴にいってしまえば、有機物全般に関しては食べるといえる。すなわちホコリや何かの死骸、髪の毛、油などほぼ何でも食べると言っていいだろう。そして本丸といえるのは、貴方が食事をする部屋または台所である。
これからは具体的にどのように兵糧攻めを実現させるかになってくるのだが、コレをリストとして表記すると。
特に本丸(食事をする部屋または台所)を中心に
- 食料品は密封容器に保存する。
- 油汚れ、食料品のカスなどはマメに除去する。
- マメに掃除機をかける。
となる。そして兵糧攻めが成功するとゴキブリの数が少なくなる。もしくはいなくなる。
コレはなぜかというと、
餌場を求め他に移動した。
餓死した。
極限状態で共食いを始め数が減った。
からだ。
今回は害虫駆除に例として兵法をもちいたが、これは動物の特性を最大限利用したものである。例えばこの兵糧攻めというフィルターを通し昨今問題視されている【人里へ熊が降りてくる問題】の原因を考える事もできる。(熊が降りてくるのは、自然発生的に兵糧攻めされた結果と読み取る事も出来る。)今回の話のように軍事的な技術が生活の進歩に役立った例も少なくない。例えば貴方が利用しているインターネットもその一つだ。この様な技術が出来るだけ平和的に活用される事を願ってやまない。


